坂本龍一がサウンドデザインを手掛けたことが話題の2022版を、アーティゾン美術館にて再構成したもの。
暗い部屋の周辺にいくつも置かれた、透明なディスクから、世界各地で録音された音が鳴り出す。中国の団欒、ロンドンの鐘、地球のどこかの雨の音。
ふだん聞き流している音に耳を傾ける。だんだん世界に耳がひらかれていく。
部屋の中心の空間は区切られ、赤い文字が流れていく。天窓には地表あるいは天の光が見える。
たくさんの人と、同じ地球の音を聞きながら、空を見上げているような不思議なひとときだった。