ときよとまれ

みたもの、きいたものなどのまとめブログです(映画、演劇、展覧会 感想備忘録)

2025ベスト映画

2025年に見た映画、記録をなくして何本見たか不明ですが、よかった映画、備忘録的にまとめておきます。

年始はたぶん「トワイライト・ウォーリアーズ」、年末は「シャドウズ・エッジ」と中華アクション活劇の傑作で始まり終わりました。

それぞれの見せ場がばっちりあり、そして悪役がバカ強いと、燃えますね!

 

「トワイライト・ウォリアーズ 決戦 九龍城砦

今年いちばん好き! ドラマもキャラクターも熱いが、最後に九龍城砦が主人公だったんだなあ、としみじみ。龍兄貴と王九が素敵すぎる。


幕末太陽傳

丸の内TOEIの閉館プログラムで上映していた。フランキー堺に開眼する。世の中目まぐるしく変わるときには、如才なく図々しくたちまわれる人がいいと、モテモテで、たしかにー、と思った。別で「ダイナマイトどんどん」も見る機会があった。野球は特権的なスポーツだ。


「無名の人生」

一人で全部作った驚異のアニメ映画。平成の芸能、夜の世界を描き、未来に飛翔する、大風呂敷を広げまくるのがよかった。

 

ウィキッド ふたりの魔女」

ビジュアル、音楽、歌、そして役者、すべてそろった映画。サントラ、たくさん聞いた。続編はどうなるか。。

 


「罪人たち」

ジャンルを越えていく、すごい映画。メインの出来事は劇中1日かそこらしか経ってないのに、分厚い歴史を感じる大きさがある。


ドールハウス

日本のホラーではこれがよかった。カラッとしている。そして怖い。

近畿地方のある場所について」も見たが、現代では見る人がだいたい納得するような、呪ったり祟ったりの因果、大きなエネルギーは、家族、中でも親子(母子)の情念の中にしかないみたいだ。

 

「IMMACULATE 聖なる胎動」「8番出口」

それぞれ妊娠してしまう、親になってしまう、という恐怖を描く映画。「IMMACULATE 聖なる胎動」のラストのはっきりした自己決定のあり方に爽快感あり。「8番出口」では、社会に対しての決断の変化が描かれ、妊娠出産に対して主体性がないから、ちょっとずれた応答になるのかな、とも。


「ニーキャップ」

アイルランドの人気ラップグループの伝記映画、途中まで気づかなかったまさかの本人キャスティング。エネルギッシュで不謹慎なラップがアイルランド語を生きた言葉にしていく。言葉は使われてなんぼ、と思う。


「スーパーマン

いいいぬ映画。スーパーマンらしい正論の清々しさがよかった。


「国宝」

役者の力量がすごい、そしてきれいな映画。『覇王別姫』は人生、芸能、時代(社会)を描いたが、「国宝」には時代がほぼ描かれなかった。舞台の外は家まで。箱庭みたい。


「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」

緊急手術もできる車両を搭載した救急船が、突然の噴火で人命の危機に陥った離島の住民の救出に向かう。ピンチ、またピンチに立ち向かう喜多見チーフとチームの不屈が見所。また災害パニック対策組織映画でもあり、「シン・ゴジラ」とか好きな人にもいいかも。


「ザ・モンキー」 「ファイナル・デッド・ブラッド」

どんな風に死ぬのかは、誰もわからない。だから生きている時を大切に踊り続けよう。と奇想天外な死に方を楽しむ映画で説かれる2本。


「ワン・バトル・アフター・アナザー」

おもしろい。長く潜伏している左派活動家の主人公は娘をさらわれ、それを追う。潜伏しすぎて、鈍った自分に絶望しつつ、あきらめない、カッコ悪いじたばたから目が離せない。最後のカーチェイスシーンの見たことのない映像に興奮。


「宝島」

去年沖縄のコザにいって、ゲート前のホテルに泊まったので、暴動シーンが特にグッと来た。こういう映画がもっと増えるといい。


「羅小黒戦記2 ぼくらが望む未来」

子どもも大人もおもしろい映画の体現ではなかろうか。一作目からパワーアップ、スケールアップで、すみずみまでよくできている。


落下の王国

前から好きな映画だったので、映画館で観られてうれしい。ヒットしたのもよかった。物語ることについての映画。聞き手によって物語も語り手も変容する希望。

「ウェポンズ」

ある夜、一クラス分の生徒が家を駆け出して戻らなかった。たった一人の男の子をのぞいて。残された担任教師、失踪した子の親など、さまざまな視点から事件の真相に迫っていく。

洋画ホラーではこれがよかった! 疾走感あるかっこよい画面で面白怖い。なぜだか元気になる。


「トリツカレ男」

本格ミュージカルアニメ。歌がしっかりしていて、中でも柿澤勇人の歌が素晴らしい。こういう世界観の映画、またみたい。


「満江紅/マンジャンホン」

「崖上のスパイ」でも見せた真上からのショットから始まる歴史サスペンス。外国の使者が殺され、密書が失くなった。探しださねば殺される一兵士と目付役の将校が閉ざされた城郭内を疾走する。

画面と音楽はすごくいいけれど、ストーリーはいまいち乗れず。

 

「シャドウズ・エッジ」

変装を多用した大胆で狡猾な強盗グループと、それを追う古参の刑事と追跡班の攻防を描く。ジャッキー・チェン映画にして、サスペンスアクション映画としてもすごく良くできている。長尺を感じさせない面白さ。敵が強すぎて、よい。

 

映画っていいですね。

2025ベスト展覧会

ひさしぶりに書きます。

今年は前半忙しすぎ、夏が暑すぎ、もうろうとしていたような気がします。そんな2025年のよかった展覧会をまとめておきます。

いくつ見たかは不明ですが、年始は「テレンス・コンラン」、年末は「アール・デコとモード ―京都服飾文化財団(KCI)コレクションを中心に」でした。

 

テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする@東京ステーションギャラリー

いちばん感銘を受けた展覧会。インテリアデザインにとどまらず、美しく暮らす、美しく見せる、を体現して、今も現役。自分の生活では未だにできていないが、この展覧会のお陰でビジョンは得た。

 

生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った@東京ステーションギャラリー

激混み、長蛇の列に1.5時間ならんだが、それでも満足。布と糸と針で描かれる野菜や魚、さまざまもの。布の色柄の取り合わせがウィットに富んでいる。タピオ・ヴィルカラも見たし、ステーションギャラリーの生活、手仕事系の展覧会が好きだ。


ヒルマ・アフ・クリント展@東京国立博物館

軽やかで美しい絵。リズミカルで有機的。かなり大きな絵をたくさん書いて、ちゃんと残せているのは、時代を考えるとすごいことだと思う。


没後120年 エミール・ガレ:憧憬のパリ@サントリー美術館 

ガレの野心的な仕事ぶり、産業としてのガラス工芸が感じられた。多彩な技術の試行。キノコランプに明かりが灯っていて美しかった。

 
第5回太田興産コレクション展 ファン・ホー:香港を愛したストリートフォトの巨匠@ヒコヒコギャラリー

トワイライト・ウォーリアーズも見たことだし、と軽い気持ちで見にいって撃ち抜かれた。モノクロで撮影された在りし日の香港の街、そこに生きる人々。ドラマティックな構図と、エネルギッシュでときに寂寥感漂う香港がここにあった。


GLAM―黒柳徹子、時代を超えるスタイル―@横浜美術館

ゴージャスなもの、美しいものを見るのは楽しい。黒柳徹子のコレクションを垣間見る。ヴェネチアンガラスのペーパーウェイトが素敵だった。


コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ@東京国立近代美術館

戦時中描かれた戦争画を中心にし、国内で日中戦争、太平洋戦争がどのように絵にされてきたのかをまとめる。戦争相手国でどう描かれたのかも、もっと見たかったので、今後に期待。


ニッポン制服クロニクル  ー昭和100年! 着こなしの変遷と、これからの学生服ー@弥生美術館

知らないことがいっぱいで、おもしろすぎる。制服の着こなしは、ときが流れると捕捉できなくなりやすいのに、継続した観察、スケッチによって、とどめておいたのがすごい。鞄のハンドルに赤テープを巻くのは「喧嘩買います」。


上田義彦 いつも世界は遠く、@神奈川近代美術館葉山館

サントリー烏龍茶の広告写真など、広告からアートまで幅広く手がける写真家の大回顧展。とにかく点数が多い。外国が遠い時代の、どこかノスタルジックな写真もよいが、家族を撮った写真の、生活のなかにたしかにあるけれど、すぐにどこかに行ってしまう一瞬をとらえた写真もよかった。


横浜美術館リニューアルオープン記念展
佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)

激混みその2、日時指定なので待ち時間なしだが、映像コーナーの滞留がなかなかたいへんだった。人気だけでなく内容もかなり充実、教育的アプローチ。佐藤雅彦さんは教育者なんだなぁ、と思う。知恵熱が出そうだった。


ブルガリ カレイドス 色彩・文化・技巧@ 国立新美術館

大きな宝石が好きなので眼福だった。壮麗な7つのエメラルドをあしらった「セブン・ワンダーズ」。光るものは、自分の目で見ないと。


ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―@国立工芸館

展覧会メインビジュアルになっている優美な花器もよかったけれど、戦時中、大物を作れなくなって生活のために製作していた陶製ボタンが色かたち質感さまざまでかわいく、ほしくなった。

 

ライシテからみるフランス美術――信仰の光と理性の光@宇都宮美術館

ライシテとはフランス共和国における政教分離のあり方。カトリック教会と王政が結びついた体制から革命を経て、美術は聖なるものをどう描き、またどう描かなくなってきたかを、キュレーションで魅せるおもしろい展示。目玉作品はいくつかあれど、見所は切り口というのがよかった。

 

髙田 安規子・政子 Perspectives この世界の捉え方@資生堂ギャラリー

以前、ポーラ美術館で見てから好きなアーティストの展覧会。壮大なテーマを手仕事のサイズ感、実感で見せてくるところが好き。

 

あんまり遠征できなかったので、来年は身軽に行きたい。

 

 

メンタルケアはヒーローの仕事 映画サンダーボルツ*

タイトルのサンダーボルツ*の「*」はキーボードのどこにあるのか。

書きにくいタイトルである。

 

『スーサイドスクワッド』をマーベルに移して、雑味をとったような作品。

キャプテンアメリカ ブレイブニューワールド』も

ヒーローがメンタルケアする映画だったが、

本作も同じテーマを扱う。

 

メンタルケアが流行っているのだろうし、主人公の振る舞いのジェンダーレス化が進んでいるのかも、とも思った。

 

鬼滅の刃』を評して

マンガ研究者の藤本由香里氏がいっていたと思うが、

少年マンガの主人公は力で打ち負かし、少女マンガの主人公は心をひらかせ変容させるが、鬼滅の刃では戦って勝利し、そして相手の鬼の心もひらかせる。少年マンガと少女マンガの主人公の特徴をあわせもっている」という。

 

そういったヒーロー像が人気を得て普及している、今の時代の空気感を反映したストーリーが、マーベルにも表れているように思える。

 

このところのマーベル作品では、日本要素が続いている。

本作でも太陽のようなイメージにつくられたキャラクターが、その力で人を影にしてしまうのだが、広島の原爆で階段に焼き付けられた人を連想させる。

 

これからの展開の布石なのか、たまたま映画の製作期間中に日本への関心が世の中で高まっていたのか謎だが、なんだかんだいって、

わたしはキャプテンアメリカが好きなので、サムとバッキーには仲直りしてほしいし、次作も観そうである。

 

 

映画感想 悦びと破滅 ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地

Bunkamuraル・シネマで限定上映を見た。

ジャンヌ・ディエルマンという一人の女性の日常の3日間を

じっくりと描いた作品。

高性能家電みたいになって暮らしていた女性が

自分の快さを知って調子を崩していく

切ないお話だった。

 

ジャンヌは、男と寝て金を受け取り、その間にいい具合にジャガイモをゆでて、夜には帰ってきた息子と夕御飯を食べ、勉強を手伝い、ラジオを聞きながら編み物などし、散歩に出掛け、帰って寝る。

朝は早くに起き出し、息子の部屋のストーブをつけて、息子の靴を磨き、コーヒーを淹れて自分はそれを立ったまま飲むだけで、服を用意して息子を起こし、朝ごはんを食べさせて、送り出し、家事をして、買い物に出掛け、近所の赤ちゃんをあずかり、その母のぐちをきき、また別の男を迎え入れる。合間に朝入れたコーヒーと簡単なサンドイッチの食事をとる。束の間の楽しみは、カフェのいつもの席でミルクと砂糖2つを入れたコーヒーを飲むことだが、ものの数分で飲み終えて席を立つ。

 

ジャンヌはいつも動きまわっている。すごくちゃんとした人で、効率的に家事をこなして、いちいち電気を消し、献立も曜日で決めている。

それは、人のための動きで、自分のためのことは、とても少ない。カナダの親戚からの手紙で、彼女自身のことを気遣われても、なんと返信したらいいかわからないほど、自分の望み、感情が消える生活をまわしている。

 

そんな彼女が調子を崩していくのだが、きっかけはたぶん客との性交で、オーガズムを感じたこと。

ジャンヌのペースは崩れ、ジャガイモを焦がし、朝入れたコーヒーは不味く感じられ、息子の靴を磨くのにもうんざりしてくる。

しかし、自分の望み、悦びのための行動をしても、うまくはいかない。自分のコートにぴったりのボタンはこの街では見つからないし、赤ちゃんを抱き上げると泣きわめかれるし、性交でオーガズムを感じても、それは売買春の枠組みのなかだ。

せっかく求められる妻、母、女枠組みに最適化された行動をしていたのに、ジャンヌは家電でいられなくなっていく。人間家電でなくなることが、彼女の望みなら、これは解放の物語であっただろうが、そうではない。

最後、ジャンヌは座りこんで、なかなか動き出せないでいるところで、映画は終わる。

 

自分のためだけのコーヒーを淹れて、思う存分座っていられない女性は、今の世でもたくさんいるだろう。

客や息子が、ジャンヌのサービスを当たり前のようにうけとって、なんとも思っていないなら、いつの世のジャンヌも自分の望みをなくして暮らしていくしかない。

 

この映画は、映画に3時間費やせる人しか観られない。

ジャンヌは観られない映画だな、と思いつつ観終えた。

 

 

2024年おいしかったもの

いろいろ食べて楽しい一年でした。

 

ベストスイーツ

FUZEフューズのマカロン

ここでマカロンの美味しさに開眼した! 見た目も味も大満足のマカロン。凝ったケーキに匹敵する。

 

スリーティアーズのレモンメレンゲパイ

スコーンももちろん美味しいけどレモンメレンゲパイもキャロットケーキもおいしー。

 

ベスト洋食

三越特別食堂の舌平目の洋酒蒸ボンファム

キノコの旨味、バターと洋酒の香りをまとった舌平目の味を忘れられない。コンソメもしみじみ美味しさ。

 

ベストうなぎ

ぬりや 泉町大通り店

うなぎはいつ食べてもいいですね。水戸芸にいったときに、食べました。各地のうなぎを食べたい。

 

ベスト沖縄そば

ゆうなみ

沖縄に行ったのですが、美味しすぎて2日通いました。

 

ベスト朝ごはん

ロイヤルホストのブレックファースト

朝食はしっかり食べる方なので、ゆっくりモーニングはいいですね。

オムレツとベーコン、パンケーキセット。

2024年ベスト展覧会

今年よかった展覧会を回想。

44の展覧会を見た。

年始は東京都写真美術館で「見るまえに跳べ 日本の新進作家vol.20」(うつゆみこ作品がかなり好き)「HUMAN」「即興ホンマタカシ」、年末は、たばこと塩の博物館で「嗅ぎたばこ入れ」展(小さくて細工の見事なものを見るのはよいものですね)を見た。

 

フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築@パナソニック汐留ミュージアム

細部と全体の調和。窓や灯りのデザインが好き。見るところが多すぎて、時間切れだった。

 

国立アイヌ民族博物館 プンカㇻ協働展示「アイヌの建築と工芸の世界- チセ、マキリ、アットゥㇱ -」@国立近現代建築資料館

アイヌ語での開催挨拶から始まる。これまで収集されてきたアイヌの物品、研究、展示はどれだけ当事者たちの同意のもとにあっただろう。そんなことも考えた。

 

「ガラスの器と静物画」山野アンダーソン陽子と18人の画家@オペラシティアートギャラリー

ガラスの器とそれをオーダーした画家による絵で構成されている。厚みのあるガラスの美しさに魅了される。

 

古代ガラス-輝く意匠と技法@MIHOミュージアム 

土の中などで長い歳月を経て、オパールのような輝きを持つようになった銀化ガラスや、古代のモザイクガラスの展覧会。光るものは直接目で見るのが一番よい。

 

須藤玲子:NUNOの布づくり@水戸芸術館

独創的な布の製作方法と、出来たものの素敵さに心踊る展覧会。NUNOの布でできた、こいのぼりも圧巻。

 

宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO@オペラシティアートギャラリー

激混み最終日前日に見に行く。子どもの頃の作品から今の宇野亜喜良の絵なので、おそろしい。めちゃくちゃ仕事している。筆が荒れない。立体作品もすごい。

 

内藤コレクション
写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙@西洋美術館

個人コレクターの見識の見事さ。どうやって集めるのだろうか。写本の美麗さにうっとり。

 

福田尚代展@西船橋KANDA & OLIVEIRA

見逃さずに行けてよかった。小さなものものからたちのぼる詩を感じる。

 

生誕130年 武井武雄展~幻想の世界へようこそ~@目黒区美術館

会員のみに頒布される限定私家版の刊本作品が凄まじい。毎回異なる手法で制作されるので満足でないこともあったらしい。ほ、ほしい!

 

日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション@東京都現代美術館

個人コレクターの見識に感動、その2。量もすごい。高橋さんの年表にあった、アルゼンチンタンゴにはまって、毎日踊って数キロ痩せたというエピソードが、なぜか忘れられない。

 

髙田賢三 夢をかける@東京オペラシティ アートギャラリー

今年いちばん影響を受けた展覧会。80年代、90年代ケンゾーの輝きが眩しく、着たい!と思った。服を探して買ったりしている。

 

芭蕉布@沖縄博物館美術館

芭蕉の繊維から作られる糸で織られる芭蕉布。その歴史と一度は途絶えそうになった技法を守る人々、そして着物を見る。作り方がおもしろい。けっこう硬めな布だった。

 

青木野枝/三嶋りつ惠@東京都庭園美術館

鉄工芸作家とガラス工芸作家とのコラボレーション展示。旧朝香宮邸の空間と展示物との相性もよく、見ごたえのある展覧会だった。

 

特別展 オタケ・インパクト 越堂・竹坡・国観、尾竹三兄弟の日本画アナキズム@泉屋博古館

竹坡がたくさん描いた新感覚日本画が気に入った。こんなものがあったのかー、という発見がうれしい。

 

2024年映画ベスト

今年は途中からいちいち書くのがたいへんになったので、

年末によかった映画を回想します。

49本見て、年始は交霊ホラー「トーク・トゥー・ミー」、年末は詐欺被害者の中年女性が元締めを追う「市民捜査官ドッキ」(すごい面白かった)でした。

 

◯月◯日区長になる女

選挙の年に見てよかった映画。一人の当選の裏にいかなる取り組みがあるのか。岸本聡子候補もかっこよかったが、応援する市民たちもよかった。

 

ファースト・カウ

ほかで見たことのないような映画。優しく美しく哀しい。

 

「ポトフ 美食家と料理人」

美食をテーマに、生きるよろこびが満ちみちた映画。料理の行程それ自体が見所。美。

 

「梟」

シンプルに面白い。諦めかけてから、ぐっとこぶしを握りなおして強大な力に立ち向かう映画が好きな人は見るべき。

 

「ダム・マネー ウォール街を狙え!」

投資をする人が増えてる今、もっと見られたらよい映画。ダイヤモンドハンド、覚えました。

 

犯罪都市 NO WAY OUT

マ・ドンソクは最高なので。ピンチでも大丈夫感すごい。

 

コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話

アメリカで、中絶など女性の権利がなかった頃、困っている女性に安全な手術を提供したグループの実話をもとにした物語。後退しても、また始めるしかない。

 

「ゴールドボーイ」

中国の原作を、舞台を沖縄に移して映画化。格差が犯罪の土壌となる。この映画以来、岡田将生がうっすら怖い。

 

「アイアンクロー」

実在の悲劇のプロレスラー一家がモチーフ。強くあれと家族を支配する父のもと、兄弟たちは傷つき、倒れていく。強制される男性性からどう解放されるかを描く。

 

「美と殺戮のすべて」

写真家ナン・ゴールディンが取り組む依存性のある鎮痛薬を販売し、その利益で美術館を支援するサックラー家への抗議活動と、そこに至る彼女の人生のドキュメンタリー。オピオイド鎮痛薬の売り出し方がえぐい。

 

「帰ってきた あぶない刑事」

かっこいいに、年は関係ないなーと思った。見たいもの全部入り。

 

「密輸1970」

工場からの排水で漁獲が減り、密輸に関わってしまい、搾取される女たちが、真の敵に対して立ち上がる。

連帯が熱い!水中アクションがすごい!最高!

 

「化け猫あんずちゃん」

実写で撮った映像をもとにアニメにするロトスコープという手法で作られた映画。いかに一般のアニメの動きがノイズを消して様式化されているかわかる。メイキングの森山未来の猫演技も見所。

 

「ポライト・ソサイエティ」

スタントパーソンを夢見てyoutubeをやってる女子高生の主人公。大好きな姉の婚約者が何か怪しいと思い、探りを入れるが、姉に拒絶されてー。からの怒涛のアクションと展開。友だちっていいね。

 

「サユリ」

前半はジャパニーズホラー、後半は熱血青春! 命を濃くして、不条理に打ち勝て! なんだか元気が出る一本。

 

犯罪都市 PUNISHMENT」

犯罪都市は何本あってもよいので!

 

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

驚きの怖さ。現実のアメリカも世界も怖いということを体感させる。

 

「破墓 パミョ」

どんどん真相、深層を掘り進めていくのが、墓掘りという作品モチーフと絡み合って、面白かった。主人公4人のキャラクターもよいー。

 

「HAPPYEND」

近未来、監視システムが導入された高校で、出自の違う親友同士の友情とわかりあえなさとを描く。YA作品みたい。痛切な関係への希求と既存の社会への抵抗の物語。

 

「べいびーわるきゅーれ ナイスデイズ」

よかったですねー。アクションのすさまじさ。池松壮亮、倒せたの奇跡的。

 

「どうすればよかったか」

精神を失調したと思われる姉、彼女は問題ないという父と母の数十年を弟である監督が、ホームビデオとして撮りためた映像。それをもとに構成したドキュメンタリー。家族という檻の強さ、認識のかわらなさをまざまざと見せられる。

 

「市民捜査官ドッキ」

フィッシング詐欺でなけなしの財産を奪われたシングルマザーのドッキ。監禁されている詐欺の掛け子の青年からの情報提供を受けて、取り合ってくれない警察ではなく自分で詐欺の元締めを捕まえようと奔走する。ドッキが、被害のショックで過呼吸になったり、警察の融通のきかなさに切れたりするところも、よい。ふつうの人の勇気。