2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
イタリア系アメリカ人の配管工兄弟マリオとルイージは、大家族で暮らしている。親からは侮られがちで、ゲームで現実逃避することもある。そんな親しみのわく主人公たちが、地下のトンネルから、不思議な世界に迷いこみ、ピーチ姫とともにクッパ大王と戦うこ…
坂本龍一がサウンドデザインを手掛けたことが話題の2022版を、アーティゾン美術館にて再構成したもの。 暗い部屋の周辺にいくつも置かれた、透明なディスクから、世界各地で録音された音が鳴り出す。中国の団欒、ロンドンの鐘、地球のどこかの雨の音。 ふだ…
『イニシェリン島の精霊』は助演ロバ映画だったが、本作はロバが主人公をつとめる。サーカスで、パフォーマーの女性に可愛がられて暮らしていたロバEOは、動物保護団体に「保護」されて以降、牧場、処分場、サッカー場、貴族の邸宅などを遍歴する。 終始ロバ…
武家の娘ながら父が浪人になったため、今は寺子屋で子供たちに読み書きを教えているおきく(黒木華)、糞尿を商う下肥買いの矢亮(池松壮亮)、もと紙くず屋で矢亮の誘いで下肥買いになった中次(寛一郎)。江戸末期と思われる時代の、ままならない暮らしのなかで…
配信で見る。 6時間あるので、配信のほうが自分のペースで見られて良い可能性もある。 ゲームは未プレイ、ストーリーも知らずに観たが面白かった! ファイナルファンタジーⅩ、こんな話だったのか。 未プレイだが、なんとなく想像するに、重要シーンに絞って…
中学三年生から、家庭の事情で炭鉱で働き、後に当時隔離政策のため療養所で暮らしていたハンセン病患者、とくに在日朝鮮人を撮影した趙根在の写真展。 ハンセン病患者たちの生活のワンシーン、さまざまな人々の表情、その一方で療養所の高い高い壁など、国内…
『仕掛人・藤枝梅安2』と同じく、こちらも殺し屋二人組×2の物語。 前作で女子高生殺し屋だったちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、卒業後も腕利きの殺し屋をしながら、ジムの会費を延滞しすぎて数百万にふくらますなど、だらだらした毎日をおくってい…
昔、映画論の授業かなにかで、任侠映画のラスト、主人公と助太刀の男が雪降りしきるなか二人行くシーンの解説で、これは浄瑠璃の心中物を原典にしていて、一歩一歩感情が高まり、最後に死(心中、斬り合い)に至る、と聞いた。 その事を久しぶりに思い出した。…
揺れるスカート、そのうつくしさを、世界の、風景の姿として描く。 ドレープの遠近、色の取り合わせの乱雑な鮮やかさ。 うっとりする。 遠くまでいかなくても、非日常を感じられる。 一般的な展覧会では、タイトルやキャプションに何らかの言葉で作品解説す…
失踪した母の真実を追う娘の物語を全編PC画面上の映像で描く。 FaceTime、チャット、Google翻訳、リアルタイム配信映像、監視カメラ、ウーバー、何でも屋。無数のインターネットサービスが駆使されるきもちよさ。 コロンビアでいなくなった母の足取りを追う…