ときよとまれ

みたもの、きいたものなどのまとめブログです(映画、演劇、展覧会 感想備忘録)

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

時間がたくさん含まれる映画「瞳をとじて」

前半、けっこう寝てしまった。 つまらない訳ではなく、心地よい。 一瞬たりとも目が離せない、緊張が続く映画とは違い、寝ても許してくれそうな感じがした。 もと映画監督の作家は、ある映画の撮影中に失踪し、今も行方のわからない俳優を探すため、テレビ番…

絢爛豪華な映画「哀れなるものたち」

身投げした女性の体に、胎児の脳を移植し、よみがえさせられたベラ。彼女は、その手術をした天才外科医のもとで養育されるが、世界を体験するために、遊び人の法律家と旅にでる。 どこを見ても美しい密度のある映像。ベラの纏う服や、部屋の内装、現実とはど…

ブチ上がる悲劇「イザボー」

日本発でたぶん海外への輸出も視野にいれているミュージカル。 100年戦争で疲弊したフランス、外国から国王に嫁ぐも、王は狂気に陥り、困難な運命に翻弄され、フランス最悪の王妃と呼ばれたイザボー。彼女の人生と決断を、息子シャルル7世と、イザボーと同…

わからず「繡と織」@根津美術館

展示点数少なめ、わたしには良さがいまいちわからなかった。 庭も含めて楽しみたい人向けかな。 www.nezu-muse.or.jp

ドーナツ食べたい映画「ファースト・カウ」

アメリカ西部開拓時代。たまたま知り合った白人料理人のクッキーと、中国人移民のキング・ルーは、その地域に連れてこられた最初の乳牛のミルクを盗み、入植者たちにドーナツを売り始める。ドーナツは評判を呼ぶが。。。 滑らかにうつろう風景と人生。事件も…

映画「 ◯月◯日、区長になる女。」

杉並区にくらす劇作家、監督が、長く住んだマンションが道路予定地であると知り、区議会に興味を持つ。そして、道路計画を見直す区長を求める市民団体が擁立した候補者、岸本聡子と出会い、その選挙戦に並走することになっていく。 日常生活は、すなわち政治…

技巧を凝らして描く人の性「春の画」

浮世絵は印刷され公に流通するが、春画は贅を凝らした贅沢品。 その美しさ、人の性、生命力を描くのが春画で、これ程多彩だったのかと、驚く。 春画を語る人が、なんだかちょっとわくわくしてる感じなのもよかった。 www.culture-pub.jp