ときよとまれ

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藤枝梅安と似てるのかも 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

仕掛人・藤枝梅安2』と同じく、こちらも殺し屋二人組×2の物語。

前作で女子高生殺し屋だったちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)は、卒業後も腕利きの殺し屋をしながら、ジムの会費を延滞しすぎて数百万にふくらますなど、だらだらした毎日をおくっていた。

そんな二人は、下請けアルバイトの殺し屋ゆうり(丞威)とまこと(濱田龍臣)から、命を狙われることになる。

 

だらだらした日常パートと冴えたアクションが魅力。序盤の銀行で、強盗を相手にしたアクションシーンの多彩なアイデア、そんなものをそう使う?!?というわくわく感がすごい。

とくにまひろ役の伊澤彩織さんは、もともとスタントが本業だったそうで、とにかく動きが速い。たまに拳が見えなかったりする。

アルバイトの殺し屋ゆうりとまことも、狭いアパートで身動きとれないなか、もみくちゃになりながら、発砲するもなかなか当たらない、というユニークなアクションシーンに見せ場がある。

 

最終決戦前、二組それぞれが互いの想いを確認しあう。この映画では、等価なものとして描かれ、それは現代的なのかもしれない。また、死体処理の片付けやさんが来てくれて分業なのも今らしい。

 

仕掛人・藤枝梅安2』では、主人公たちが「いずれわたしたちもこうなるかも知れないねぇ」などと口に出して、殺した相手を埋めていた。『べいびーわるきゅーれ』では、そうしたことは口には出さずに、終わる。たぶん同じことを意味するシーンが別の見せ方になっていて、おもしろかった。

 

こうしてみると、日常パートで藤枝梅安と彦次郎もお互い気遣いあったり、一緒にお出掛けしたりごはんを食べたり、ちさととまひろと同じようなことをしている。

意外と似た映画なのかもしれない。

 

 

 

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