長年、毎日一緒にパブで長話をしてきたパードリックとコルム。しかし、コルムが突然、パードリックに話しかけてくるなという。なにか機嫌を損ねるようなことをしたのか、と謝るパードリックだが、コルムはかぎりある人生をもっと有意義なものにしたいから、お前と過ごす時間が惜しいと話す。納得いかないパードリックは、何度も働きかけるが、コルムの決意は固く……。
コルムが変わったことで、周囲にはさまざまな変化が起こる。
パードリックは「いいやつ」ではなくなり、パードリックの妹は島に見切りをつける
しかし、変化をさせまいとする慣性の力はコルムのなかにもあり、それを意思の力で乗り越えようと、コルムは恐るべき手段をとる。
意思の力は、人を傷つけ、本人にも痛みを与える。
でも、それは悪いことではない。
アイルランドの美しい風景と、寓話的な人間模様で、見たあと、妙にさわやかな気持ちになる。
