テレビドラマで好評の岸辺露伴シリーズの映画版。
若かりし日の露伴が、ある女性から教えられた❰世界で最も黒い絵❱。
その因縁に導かれ、ルーブル美術館へ行くと、奇怪な事件が起こる。
それは絵の呪いなのか。
ルーブル美術館の映像も美しいし、ただ者ではない高橋一生の岸辺露伴と、うざいがなんだかんだ有能らしい飯豊まりえ演じる編集者、泉くんの、名探偵と助手といった組み合わせもよい。
が、最後の❰世界で最も黒い絵❱の秘密が明らかになるパートは、なくてよかったのでは、と思う。神秘のベールがはがれ、すべてがわかると、魅力は失われる。
時間制限のタイトな一時間ドラマだったから、間延びせずに済んでいたのかもな、と思った。