実在のエクソシスト、アモルト神父をラッセル・クロウが演じるホラーミステリー。
ある教会に引っ越してきた家族に異変が起きる。息子の様子がおかしくなり、悪魔を名乗る。ヴァチカンから派遣されてきたアモルト神父と、現地のトマース神父は、怯える家族とともに、悪魔を追い払おうとするが、その教会には忌まわしい過去が隠されていた!
アモルト神父のキャラクターが面白い。大きな体で、スクーターに乗り現場に駆けつける。黒い鞄を持った姿はお医者さんのようだ。若いトマース神父とバディを組んで、祓うために必要な悪魔の名、そして教会の過去を解き明かしていく。
アモルト神父はいう「冗談をいえ、悪魔は冗談を嫌う」。恐怖や怒りに凝り固まってしまいそうなときこそ、ユーモアが大切というのは、悪魔祓いならずとも毎日の生活でも大事にしたいところ。
ハリウッドのホラーを見るたびに気になるのは、幽霊や悪魔が物理的に攻撃してくること。日本の幽霊は気配でいやな感じにさせるが、ハリウッド的には、はっきりものが動いたり、実害がないと怖くないのだろうか。