わかりそうで、わからなくて、でもそれもいやではない。
そんな気分になる展示。
印象に残ったのは、就職フェアのような企業ブースを模した有川滋男の作品。一見してわからない仕事をしている動画が流れていて、わからないけれど、当事者にとっては大切な仕事なのだろうと感じられる。
誰にたいしても、わかりやすく、というのが世の中の命題になって久しいためか、自分で調べたりせずに「わかるように説明してください」といいがちだが、自分には訳がわからず、重要とも思えなくても、共感不可であっても、尊重することはできるし、初手で説明を求めず自分でいろいろ考えてみるのも楽しいものだ、と見終わる頃には思っていた。