最高の映画!
絵が動く=アニメーションを観る快楽が、みっちり詰まっていて、語られる物語もとても好き。
「スパイダーマン」が映画化され、リブートされ、さらにリブートされ、アニメーションにもなっても、すべてのスパイダーマンが逃れられなかった運命こと、主要プロット、❰大切な人を失い、それでもみんなのために闘い続ける❱に、問いを投げ掛ける物語だ。
とあるユニバースのスパイダーウーマン・グウェンは、スパイダー活動と普段の暮らしの二重生活や、警官である自分の父がスパイダーウーマンを犯罪者と思っていることにストレスを感じていた。そんなある日、別のユニバースからやってきた怪人と交戦中に、彼を追ってきた別ユニバースのスパイダーマンと出会う。彼はスパイダーマンのチームを組んでいるといい、グウェンはそこに参加することになる。
また別のユニバースのスパイダーマンであるマイルスは、以前に別ユニバースのスパイダーマンたちと共闘したこと、特にグウェンのことを懐かしく思いつつ、今日も街の平和を守っていた。そんなある日、怪人スポットが現れ、ときを同じくして、グウェンに再会する。彼女はマイルスに会いにきたというが、実はスポットを監視にきたようで……。
前後編の前編で、めちゃくちゃ盛り上がったところで終わる。
続きは来年である。来年まで元気でいなくてはならない。
前作『スパイダーマン:スパイダーバース』から続く素晴らしい作画、色彩感覚。
目が気持ちいい!
常にリアルというより、絵で物語を、人物の感情を描こうとする絵画的な表現がたくさんある。スパイダーマンがスパイダーマンを追う、アクションの楽しさはこの映画ならでは! あんなスパイダーマン、こんなスパイダーマン、とにかくたくさんスパイダーマンがでてくる。
そして、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で、わたしが思っていた、大きな疑念、スパイダーマンはなぜいつも必ずあんな目に合わねばならないのか、自分の大切な人(親や友達、普段の自分を守って支えてくれる存在)を失う運命、覆面のスパイダーマンとしてのみ大衆に必要とされ、それを受け入れみんなを守り続ける、を付与されつづけるのは、いかがなものか、かわいそうだろ、まだ高校生なんだぞ、に製作のソニーが答えてくれそうな物語だというのも、うれしい。
スパイダーマンは家に帰れる。トム・ホランド版もおうちに帰ってほしい。
乗り物に乗るカッコいい妊婦がでてくる映画でもある。
『モンタナの目撃者』にもそういう登場人物がいたが、流行っているのかも?
映画館の大画面でないと、絵の凄さ、動きの面白さ、色味の美しさがわからない映画だと思うので、ぜひ映画館へ!