ひとの旅を見ている場合ではない、私も旅に出たい。
そう思わせてくれる展示だった。
朝香宮夫妻が旅した道程や、見たこと聞いたことが、瑞々しく綴られた絵はがきも展示されている。その旅での出会いや刺激された感性が、あの邸宅を造ったきっかけでもあるだろう。
そこで旅をテーマに掲げるのは、とても面白い。
さわひらきの映像作品と福田尚代の作品が建物とあっていてよかった。
本棚に閉じ込められた、無数の本の羽ばたき。
庭園美術館こと、旧朝香宮邸はよい。理想の庭付き一戸建て。
こんな邸宅に住みたい。
と欲望を喚起する展覧会であった。
www.teien-art-museum.ne.jp