主人公たちと同じ事件を追う地元紙の新聞記者のキャラクターがおもしろい。ああいう人、小さめのマスコミに実在する。
そして、警察OBと、被害者遺族とのアクセスのしやすさのちがい。
被害者を守る気のなさは、この社会の特徴だ。
謎の男を瑛太が演じる。果たして彼は、被害者が一緒にいたという長髪の男なのか?
被害者家族に取材した渾身のVTRも、ことなかれおじさんたちに却下されてしまい、浅川はやけ酒、やけセックスになだれこむが、もしかすると斎藤を使った自傷行為だったのかもしれない。
そして斎藤の帰り際の「用事はもういい」、という言葉で何事かを悟ったのではなかろうか。
例えば、斎藤は冤罪報道を誰かに言われてやめさせに来たのではないかと。
そして浅川は大きな賭けにでる。
パンドラの箱を開けて、何が飛びだしてくるのか。
「正しいことがしたいなぁ」というのは岸本。
すごくわかる。だからこそ、しよう。
怖いけど、自分で自分の思う「正しいこと」をしてみるしかないのだ。