ドラマ
今年見てよかった映画とドラマ。 映画 『ハウス・オブ・グッチ』 レディ・ガガが演じる主人公が、野心家でエネルギッシュでよかった。 『ザ・バットマン』 今までとは違うテイスト。若くて対人関係が苦手そうなバットマン。 『セリーヌとジュリーは船でゆく…
長澤まさみ、素晴らしかった! 見てない人は、みんな見たほうがよい。 今年一番、迫力のあるドラマだった。 一度はお蔵入りになりそうだったドラマが、こうやってしっかり作り込まれて世に出たということ、それ自体が本作の内容とリンクしている。 信じられ…
軽薄で、セクハラパワハラもひどくて、強欲で、バブルの申し子で、神出鬼没で、社会を動かす一発を狙う。村井さん(岡部たかし)はテレビの妖精さんのようだ。 番組の顔となり、周囲の抑圧に次第に体調を崩す浅川(長澤まさみ)。会社を首になった岸本(眞栄田郷…
真相に迫っているのに、それを出せないしがらみのきつさ。 岸本(眞栄田郷敦)がどれだけ覚悟を決めても、まわりの都合で押し流されてしまう。 浅川(長澤まさみ)のぶれぶれの感じも、イライラするけど等身大だ。 左遷されなかった者と、された者の差。 知らぬ…
村井さん(岡部たかし)のチャームが際立つ回だった。 セクハラかつ一言多い人だが、浅川(長澤まさみ)や岸本(眞栄田郷敦)に、正気を取り戻させてくれる人だ。たぶん気休めを言わず、相手に迎合せず、そのときそのとき正直に話すので、それに対して呆れたり、ム…
やっぱ、斎藤さん(鈴木亮平)むかつくなぁ。浅川(長澤まさみ)に別れを告げるラインの後の「さあ、もうひとがんばり」みたいな顔。そして、彼は次のステップへ。 村井さん(岡部たかし)、パワハラセクハラもあるが、たよりにもなるというバランス。人には、いろ…
いくつもの顔をもち、時に味方を犠牲にしながら抵抗活動を行うルーセンが、『鬼滅の刃』の煉獄さんみたいなことをいう。 自分ではたどりつけない未来のために、心を、自分自身を燃やすのだと。 自分が苦しみの闇の中で燃え尽きても、それを越えて進む次の人…
斉藤(鈴木亮平)とディナーを食べているときの浅川の顔、カルピスのCMでの長澤まさみのように、やや過剰なほど美味しそうにしているように見えた。 岸本(眞栄田郷敦)は、母にこれまで言えなかったことを吐き出し、ひとり真実を探り当て、食欲、性欲、睡眠欲を…
鈴木亮平演じる斎藤が、嫌になるほど悪くて色気がある。 もはや憎い。 この人に抵抗するすべを身に付けないと、このまま負けてしまう。 浅川(長澤まさみ)は支配されたい欲、誰か自分より優れたものに従いたい欲、そして性欲にのまれず、頑張ってほしい。 岸…
主人公たちと同じ事件を追う地元紙の新聞記者のキャラクターがおもしろい。ああいう人、小さめのマスコミに実在する。 そして、警察OBと、被害者遺族とのアクセスのしやすさのちがい。 被害者を守る気のなさは、この社会の特徴だ。 謎の男を瑛太が演じる。果…
話の進みが速い。数年前スタートで、実際のニュース映像も使う物語で、どこまで描くのか末恐ろしいが、楽しみでもある。 死刑囚の冤罪事件から、脱落したかに思えたものの「覚悟はないけど、お手伝いなら」と戻ってきた岸本がリアルに感じた。 自分が矢面に…
最近、女は泣かない。 吐く。 『ハスラーズ』や『ナイブズアウトナイブズアウト/名探偵と刃の館の秘密』に吐く女が現れたが、本作では長澤まさみが、もう飲み込まない吐き出す女を演じる。嘘をつくと吐いてしまう『ナイブズアウト』の登場人物と共通するが…
5話目くらいまでの感想。ネタバレと言えばネタバレ。 レイニラは父王に向かって「あなたは王なのだから(私を従えられる)」という。 逆にいえば、王の世継ぎの姫である自分が従わねばならないのは王だけ、ということ。(なんなら王にも反抗する) アリセントに…