長澤まさみ、素晴らしかった!
見てない人は、みんな見たほうがよい。
今年一番、迫力のあるドラマだった。
一度はお蔵入りになりそうだったドラマが、こうやってしっかり作り込まれて世に出たということ、それ自体が本作の内容とリンクしている。
信じられる仲間と助け合い、諦めず、機会をうかがって実現させる。
それが、このドラマ制作でも成立したことが、希望だろう。
以下ネタバレ感想
わたしは破壊と混乱をより好むので、もう一発のネタもその夜のうちに流してしまえばよいと思ったが、それでは松本さんは助けられなかったであろう。
浅川(長澤まさみ)は、他の人、例えば、地元新聞社の笹岡(池津祥子)が巨悪に、真実にいずれたどりつくことを信じて、自分の力がおよぶ一人の冤罪死刑囚の命を救うことを選んだのだと思う。
小説『フィールダー』(古谷田奈月)にも、同じようなことが書いてあった。
それぞれの持ち場で、良心をもって、できることをすることが、絶望的な世界を良くしていくことに他ならない。
世界のすべてを背負う必要はない。信じられる誰かと協力して、少しずつやっていけばいい。
そんなメッセージが、必要とされるのが今年だったのかもしれない。