今年見て良かった舞台。あんまり見てないので、少なめ。
『歌劇 ブエノスアイレスのマリア』@座・高円寺 配信
ピアソラのオペラ。ものすごくかっこよかった。朗読の男性が朗々としていい声だったが、本業は研究者らしい。すごい。
『だからビリーは東京で』@池袋芸術劇場
世の中的には(特にコロナ禍では)不要不急で役に立たないといわれてしまう演劇が、でもやっぱり人生には必要だ。不要不急の「何か」を愛する人を励ましてくれる作品。
コロナへの警戒が最大だった頃に、役者の数を減らし、殺陣を変え、講談師に語りをまかせる形で改変上演された舞台の、本来のバージョン。コロナ流行に向き合う大規模演劇のしたたかさを感じた。
『映画 桜姫東文章 上下』
変な話。とにかく役者の魅力がすごい。美しさ、かっこよさは、真実や善とは無関係だと見せつけるピカレスク。
『ザ・ウェルキン』@シアターコクーン
殺人の罪に問われた女が、妊娠していれば死刑を免れることから、妊娠を主張。集められた女たちは、彼女が本当に妊娠しているのかを討議する。女たちの思惑や裁判制度のおかしさ、複合的でおもしろかった。
『プライマ・フェイシィ』ナショナルシアターライブ
ジョディ・カマーの一人舞台。後半かなり辛い展開だが、ジョディ・カマーががんばっているので、わたしもがんばらねば、と思った。日本でも長澤まさみとかにやってみてほしい。
イザベル・ユペールを生で観られたうれしさがある。儚さよりは、うまくいかなかろうと生きているということを感じさせる舞台だった。記事あり。
ムニ『言葉にない』前編@こまばアゴラ劇場
記事あり。後編が楽しみ。