2022 年間ベスト 展覧会の部
今年見てよかった展覧会。
見たときは、ふーんという感じだったが、あとからじわじわ気になってきた。同時開催の❰旅館アポリア❱@喜楽亭が時間がなくて駆け足だったのが心残り。
奇想のモード@東京都庭園美術館
「身を飾る」を越えて、変身し変形する身体を志向するのがファッションなのか。玉虫の羽を重ねた襟飾りを思い出す。
明治文学の彩り――口絵・挿絵の世界@日本近代文学館
江戸時代は戯作者本人が、下絵を描いたり絵師に挿絵の指示をしていたことから、明治にも、作者がいろいろしていたらしい。戯作者は絵がうまい。
特別展 宝石@国立科学博物館
鉱物好き、宝石好き、みんな嬉しい展示だった。難点は、小さい石がケースにたくさんならぶと人が動かないこと。
オルタナティブ! 小池一子展 アートとデザインのやわらかな運動@アーツ千代田3331
時代とともに変化するのはデザインもアートも同じ。今見てもかっこいいし、当時もみんなの目を引いたという凄み。
上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー@三菱一号館美術館
洗練されたかわいらしさ。女性アーティストやデザイナーに着目した展示が増えてきた。これまで夫の仕事に回収されがちだった女性たちの業績が注目されていくと、もっと新しいことが見えてきそう。
半・分解展 2022 東京@ギャラリー大和田
18世紀~19世紀の西洋の服を集め、分解し、その作り方、背後にある身体と服への考え方、現代との違いを実演し、解説する。ものすごくおもしろかった。着心地は身分の高い人だけのもので、仕える人は美しく見せるために、服に合わせて肉体が詰め込まれるイメージ。
ガラス工芸石井康治展@青森県立美術館
ガラスで自然のうつろいを表現しようとする試み。製作過程や原料なども美しく展示されていてよかった。
生活のデザイン@国立ハンセン病資料館
身体が不自由なハンセン病の人たちのために作られた義足から湯飲みカバーまで多種多様なものたち。もともとは患者自身が作っていたそう。常設展もすごくよい。
津田青楓 図案と、時代と、@松濤美術館
松濤美術館はいいですね。
「吉備大臣入唐絵巻」を見られた。絵巻おもしろい。
工藤麻紀子展 花が咲いて存在に気が付くみたいな@平塚市美術館
これまで展覧会で1、2点出されているのを見たときは少女のイメージが強かったが、個展で絵をたくさん見ると、世界の捉え方、描き方の方が印象的だった。個展のおもしろさだと思う、
日本の中のマネ@練馬区立美術館
百貨店展@日本橋高島屋
記事あり。百貨店に勢いのあった時代の景気のよさがすごい。