女性映画アンソロジー「私たちの声」
世界各国の女性監督が撮った女性主人公の短編映画アンソロジー。
日本からは呉 美保が参加。杏主演で二人の子を育てるシングルマザーの毎日を描く「わたしの一週間」を製作している。
ほかにもロックダウン中のロサンゼルスでホームレス支援に取り組む実在の医師をモデルにした「無限の思いやり」、イタリアで夜勤の獣医が不審な傷を負った犬と飼い主の男女に出会う「声なきサイン」などジェンダー平等をテーマにして、いろいろな切り口の作品があり、面白かった。
「わたしの一週間」では、ごく普通の古い共同住宅の台所で主人公が朝食の支度をするが、主人公の背が高く、低い流し台で身を屈めて作業をしていた。
妙に心に残るシーンだった。窮屈な環境でなんとかやっていっている女性たちを象徴して見えたのかもしれない。