古典的なデザインを脱し、宝石や貴金属を素材とせず、新しい造形、素材の組み合わせで、革新的な美を表現するコスチュームジュエリー。
20世紀に花開いた、その魅力をコレクター小瀧千佐子の蒐集品で見せる展覧会。
眼福である。
必ずしも高価ではない素材が、デザインの妙でどんな宝物より美しくなる面白さ。ヨーロッパを出発し、アメリカで発展したという流れが、代表的なデザイナーの作品で見てとれる。
Coppola e toppo(コッポラ・エ・トッポ)というブランドがとくに素敵だった。ビーズを何重にも連ねた美しいデザイン。
今はないブランドも多いが、装うことの楽しさ、よろこびを感じさせる展覧会。