ときよとまれ

みたもの、きいたものなどのまとめブログです(映画、演劇、展覧会 感想備忘録)

2023-07-23から1日間の記事一覧

鄙と楽園「憧憬の地 ブルターニュ展」@国立西洋美術館

海岸、牛、リンゴの木、農風景、民族衣装の頭巾を身につけた女。 フランスの異郷ブルターニュを描くときに、よく取り上げられるモチーフだ。 中央・パリから辺境、鄙であるブルターニュへの視線が、画面にはっきりと固定されている。 描かれた人物は女性が多…

典雅で残虐な愛「ルーブル美術館展 愛を描く」@国立新美術館

ルーブル美術館所蔵の西洋絵画、特に愛をテーマにした作品を展示していた。 愛というと、かわいらしいキューピッドや睦まじい恋人たちのイメージがあるかもしれないが、暗喩に満ちた訳ありげな、ドラマチックな絵画もあり、見ごたえがあった。 そして、男性…

「子どもと不条理:それでも世界は生きるに値する 第Ⅰ期『子どもと戦争』」@聖心女子大学

聖心女子大学内で行われている展示。 美術作家の遠藤薫が戦時中に落下傘を作っていた女子工員にインタビューした映像と落下傘、作家・マンガ家の小林エリカによる実父の日記とアンネの日記をモチーフにした作品や、ノンフィクション作家の野村路子が調査した…

お祓いの正統性の由来「祓-儀礼と思想-」@國學院大学博物館

わりと専門的な展示。 茅の輪くぐりや夏の大祓いなど、たまに見聞きするお祓いとは、どんな由来があり、どのように伝播し、変遷していったのかを、各種文書を通じて浮かび上がらせる。 もともとは宮中行事で、それが伊勢神宮の御使などによって地方の神社へ…

「異界彷徨 怪異・祈り・生と死」@大阪歴史博物館

面白かった。 まじないや、祈祷、験担ぎにまつわるさまざまなものとその由来が展示されている。 蟹の甲羅で作られたお面や、関東大震災の避難民向けの告知に描かれたナマズなど、イメージの作られ方、使い方が面白い。 昭和初期の寿司の商工会が作った恵方巻…