ときよとまれ

みたもの、きいたものなどのまとめブログです(映画、演劇、展覧会 感想備忘録)

2023-08-12から1日間の記事一覧

私たちは何者?ボーダレス・ドールズ @松濤美術館

なにをもって人は、ものに自分の似姿を見いだすのか。 木の板に簡単な顔と名を描いただけでも、呪いの形代として機能する。 人形を見ていると、人は人をどんなものとして見ているのかが、なんとなくわかってくるような気がした。 呪いの形代から、お雛様、埋…

内省的なヒーロー映画「ザ・フラッシュ」

神速のヒーロー、フラッシュが過去の改変に挑み、あきらめを知る物語。 期せずして、『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』と同じテーマを扱っている。 運命(変えられない過去/未来)を受け入れるか、否か。 フラッシュは過去の自分とのやりとり…

「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」@東京ステーションギャラリー

妖しい女性を描く日本画家にして、映画衣装のデザイナーにして考証家。 自分も素人歌舞伎の演目で女形を演じる。 甲斐荘楠音をいろいろな面から照らし出す。 日本画もよかったが、圧巻は「旗本退屈男」シリーズの豪華絢爛、なんだこの柄は、な感じの派手派手…

顕神の夢 霊性の表現者 超越的なもののおとずれ @足利市立美術館

人の世のことわりのそとからくる、何らかのイメージを表そうとする。 そんな試みを芸術としてまとめた展覧会。 宗教者の書画が冒頭に来ることから、人を越えたものとは第一には神、とみなされているようだ。 あとは自然や光などと目される。 スサノオがなぜ…