ファッションは流れ去っていくが、スタイルは永遠となりうる。
というのは、イヴ・サンローランのことば。
ディオールの急逝により、若くしてブランドのチーフデザイナーとなったイヴ・サンローラン。最初のコレクションで高い評価を得るが、ほどなく徴兵され、神経衰弱になり入院。ディオールを解雇されてしまう。退院したサンローランは、恋人でビジネスパートナーでもあるピエール・ベルジェとともに、自分のブランドを立ち上げる。
展示空間も、展示される服もすっきりとモダンな感じ。トレンチコートやサファリルックなど、女性を活動的にする服も多い。
刺繍やアクセサリーなどもどこか、かっちりしてソリッドな印象。
ディオール展で見たふわふわと夢見るような装飾性、少女性のようなものは薄く、すくっと立った粋な感じが、サンローランなんだな、と思った。