ときよとまれ

みたもの、きいたものなどのまとめブログです(映画、演劇、展覧会 感想備忘録)

ここが夢の国か『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』

ファッションに一ミリも興味がない人も、たぶん楽しい空間。

展覧会好きは必見ではなかろうか。

 

とにかく、別世界に誘う展示空間のリッチさ。

纏う人をプリンセスにするのがディオールの服なら、展示物のポテンシャルをひきだし、ゲストを魅了するのが今回の展示空間である。

 

ディオールの基本デザインを冒頭に置き、日本との関係と続き、メインデザイナーごとのドレス展示で時代を遡っていく。

ミス・ディオールの庭の小径(クリスチャン・ディオールは庭仕事が好きだったらしい)、吹き抜けを見事に使ったドレス展示も素晴らしい。

 

ジョン・ガリアーノ以前の服は、時代を感じるが、いったい服に詳しくない自分が何をもってクラシックか今も着られるかを判断しているのか、謎である。

なんとなく今着られそうと思うのは、ラフ・シモンズや現デザイナーのマリア・グラツィア・キウリの服だったりするのが不思議だ。

 

図録ではわからない、体感が豊かな展示なので、足を運んでよかった。

予約がすぐいっぱいになりそうなので、観たい人はちゃんと調べて手配した方がよさそう。

 

事前に『ミセス・ハリス、パリへ行く』を観たので、わくわく感が高まり盛り上がった。

 

www.mot-art-museum.jp