「豊嶋康子 発生法ー天地左右の裏表」
一人の人がこの社会のなかで生きている、そのこと自体が社会に痕跡を残し、世界を変容させ、新たなものを生成する。
言われてみれば、それはそう、という感じなのだが、作品「書体」を見てちょっと感動した。
豊嶋さん宛の手書きの郵便物の宛名部分を切り取って並べたものなのだが、こんなにもいろんな人が豊嶋さんの名を書いて、手紙を送っているということ、それ自体がすごいことなのかも、と一見してわかるかたちになっている。
「MOTアニュアル2023」
後藤映則の作品がよかった。最初は「これはどうやっているのだろう?」「どう作るのかな?」などと考えていたが、だんだん目だけになって、見る楽しさに集中していく。